クール女子と大泥棒が恋すると、









「よし、出来た。」



夜には荷物を作り終えた。

日帰りだからそんなに多くない。


陽はもう寝ていた。

明日早いもんね……。




「伊緒」


突然ドアの外から呼び掛けられ、内心ビックリした。


ここで「キャッ」とか言わないのが、私。



「何?千歳」



「少しだけ出掛けてくる。小1時間で戻るから。」



「うん、わかった。」



そう言うと、千歳は足音もたてずに家から出ていった。





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