クール女子と大泥棒が恋すると、
海から帰ってきた翌日。
あのあと、新見さんはそのまま私たちの家に泊まった。
陽と私が一緒に寝て、嫌がっていたけど、千歳と新見さんが同じ部屋。
「おはよー……」
「はよ。」「おはよう、伊緒ちゃん。」
夜型人間の二人は疲れた日の翌朝も元気。
「っていうか伊緒!」
「何。」
千歳は朝からうるさい。
「見ろよ、この写真!お前ら姉弟全然笑ってねぇじゃんか!」
そう言って千歳は私の前に1枚の写真を差し出した。