クール女子と大泥棒が恋すると、
「陽が……」
結構ショックを受けているっぽい。
千歳は陽が大好きだからな……。
「明日なんて……そんな……」
「明日の夕方、新見さんと空港まで来れない?お見送り……。」
「分かった。新見さんにも聞いてみる……。」
千歳は携帯電話を取りだし、少し話したあと、指でOKマークを出した。
「じゃあ、陽の荷物まとめ手伝ってくるから。」
「ああ。」
その日、陽は私とも千歳ともほとんど口をきかなかった。