クール女子と大泥棒が恋すると、




「陽が……」



結構ショックを受けているっぽい。


千歳は陽が大好きだからな……。



「明日なんて……そんな……」



「明日の夕方、新見さんと空港まで来れない?お見送り……。」



「分かった。新見さんにも聞いてみる……。」



千歳は携帯電話を取りだし、少し話したあと、指でOKマークを出した。




「じゃあ、陽の荷物まとめ手伝ってくるから。」


「ああ。」



その日、陽は私とも千歳ともほとんど口をきかなかった。








< 190 / 323 >

この作品をシェア

pagetop