クール女子と大泥棒が恋すると、
この事がきっかけで、伊緒とは一応仲直りできたみたいだ。
伊緒のことは愛してやれないけど、
勝手だけど、大切なヤツだから。
良かった。
そして、あっという間に夏休みは終わり、学校が始まった。
「じゃあ、これからホームルーム始めますよー」
始業式が終わり、担任が黒板に『文化祭』と、デカデカと書いた。
「皆さんお待ちかね、文化祭の季節です!
じゃあ後はクラス委員さん、お願いします。」
今度はクラス委員がクラスの出し物の案を聞く。
中学はまともに行ってなかったから、文化祭なんて初めてだ……。
伊緒の方をチラッと見ると、美月、っていうヤツとなにやら楽しそうに話している。
結局出し物は縁日になった。