クール女子と大泥棒が恋すると、
お昼時になり、俺と伊緒が店番になり、
5番は俺達のクラスの縁日のはじっこで
じっと中を見ていた。
時々男子にナンパされているようで、話しかけられていたけれど、
軽くあしらっていた。
12:00を少し過ぎた頃……
「千歳ぇ!」
「うげっ」
一人のおっさんが縁日に入ってきた。
「あ、新見さん。」
俺の方に駆け寄ろうとする新見さんに伊緒が声をかけた。
新見さんは立ち止まり、伊緒と会話を交わす。
助かった……。
クラスの連中は俺の名前を叫ぶおっさんと伊緒が話しているのを興味津々に見ている。
「新見。」
そこに5番も加わり、端から見れば、モテモテのおやじ。
スゲー帰りたい……。