クール女子と大泥棒が恋すると、
初めて俺に対してタメ口つかったな。
「……3人が2人になるより、
3人が1人になった方がましだ……。
頼むから……。
これ以上、思い出させないでくれ……」
まったく……
世話のかかるガキだ。
「それはできねぇな。」
「っ……!!」
千歳はドアを開けて、俺の服の首もとを掴み上げた。
「お前、自殺志願者みたいな目ぇしやがって。」
千歳はその目で俺をきつく睨んだ。
「俺も、もうこれ以上、大事な子供を失うわけにはいかねぇんだよ。」
「っ!」
千歳の手の力はみるみる弱まっていった。
「お前も俺の息子なら、
親より先に死ぬんじゃねぇよ?」
千歳は俺の服から手を離した。