クール女子と大泥棒が恋すると、
「もしもし」
『もしもし、伊緒?久しぶり!』
いつも通り、テストの結果をお母さんに電話で報告。
千歳には前、「なんでそんな面倒くさいことすんだ」って言われたけど、
学費を出してもらってる身としてはそこは譲れない。
私も千歳みたいに自分でお金を稼げればいいんだけどなぁ……。
「テスト、いつも通り校内順位1桁だった。」
『さすが伊緒っ!
相変わらず超頭いいんだからぁ!』
「別に。」
『あ、ところでさ、
今週末そっちに行っても大丈夫?』
今週末!?
千歳……は……
まぁ、こういうときに緊急避難場所を作ったんだもんね!
ヘーキか。
「分かった。待ってる。」
『もちろん陽も行くから、
この間のご近所さんたちお呼びしてもいいからね。』
「分かった。聞いてみる。」
『おっけー!じゃあ、またね。』
「うん。おやすみ。」
さて、千歳に言うか。