クール女子と大泥棒が恋すると、
嫉妬
伊緒side
「いぃお!」
朝っぱらから抱きついてくるこいつ。
もちろん千歳じゃない。
久々登場の美月さん。
「おはよう。」
「おはよ!ねぇ、伊緒!
今週の土曜日遊びに行かない!?」
「えー、めんどくさい。」
「そんなこといわないでぇ!
千歳くんも誘っていいからっ」
そう、美月は私が千歳を好きなのを知っている。
「って言うか!千歳くんとは進展ないわけ?」
「ない。」
「えぇ~」
つまんなそうに口をとんがらせた。
美月のこの仕草は可愛い。
新見さんがやるとキモかったけど……。