クール女子と大泥棒が恋すると、
嫌だ……。
千歳がいない生活なんて楽しくない。
価値なんてなくなる。
今日は女の子らしく話せた、とか
その逆だったりとか、
全部千歳基準で私は生きているのに。
やっぱりだめっ
追いかける。
うざがられても。
嫌われても。
一緒にいてくださいって言うの!
私は自分の部屋を飛び出し、靴を履き、
扉を開けようとした。
しかし、
扉は予想以上に軽くて、
私は扉を向こう側から開けたその人に寄りかかった。