クール女子と大泥棒が恋すると、
「おーい、戻ってこーい。」
「やだ。」
「なんでだよ。せっかく両想いになったのに。」
「それはそれ。
私たちはまだ高校生なんだからそれに相応しいお付き合いをしていく。」
「ハァ!?なんだそれ!」
なんだそれ、って当たり前だ。
私を誰だと思っている。
「つまんねぇ……」
千歳は気だるそうに布団の上に座った。
「つまんなくない。早く出てって。着替える。」
「はいはーい」
千歳はおとなしく私の部屋を出る。
私は着替えて、朝ごはんを作りに居間へ向かった。