クール女子と大泥棒が恋すると、




昨日、私と千歳はいわゆる両想いというやつになりまして。



今日は日曜日。

一日中千歳と一緒に家にいる日。



朝からこの調子で大丈夫か?







「伊緒」



キッチンに立つ私に千歳が声をかける。



「何。」



「今日は何する?どっかデートでも行く?」



「デート!?」



「そ。」



デート……!


初だ……。




「せっかくだからさ、また昨日みたいにメイクしてよ。」



「え……」



だって、あれは美月が……。




< 286 / 323 >

この作品をシェア

pagetop