クール女子と大泥棒が恋すると、




「どうでしょう。」


「んー……。微妙。」



むか。



なんだよ、せっかく引っ張り出したのに!




「もういい。さっきのTシャツジーパンに着替え直す。」



「嘘だよ!嘘っ

セーターは年季を感じるけど、そのスカートは可愛いんじゃない?」



なんなんだ……。こいつは……





「こっちおいで。」



畳の上であぐらをかいてテレビを見ていた千歳。



優しい笑顔を向けられて、

鼻血が出たかと思った……。




まぁ、

惚れた方の負け、って言いますもんね……。



私は千歳のあぐらの上に座った。





< 289 / 323 >

この作品をシェア

pagetop