クール女子と大泥棒が恋すると、
「ほら千歳。1000万円だ。全部あげよう。」
ボスはずっしりとした袋を僕に差し出した。
「……なんで……殺しちゃったの……?」
「最初から殺すつもりだったよ。
顔を見られたら終わりだからな。この仕事は。
防犯カメラも壊したし、私達を知るものはいない。」
「……でも…………」
「……いいから受け取りなさい。
これでお母さんを救ってやれるよ?」
「……うん……。」
僕はお金を受け取った。
その袋は想像よりもずっと重かった。