クール女子と大泥棒が恋すると、




「ミル君。今から1歩でもボスの部屋から出ようとしたらぶん殴りますッ」


「ハ!?」



「ボス、先日の貿易の内訳です。」


げっ、2番まで来やがった。




この部屋から早く出ないと……




地面を全力で蹴った瞬間、

頬に激しい痛みが走る。



「っ……」


3番に殴られた……。



「逃げちゃダメですよぉ。

次は脚を撃っちゃいますよ。」


3番は穏やかな笑みを浮かべた。








「あら、勢揃いじゃん!」




声の主は部屋の外に立つ5番だった。





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