クール女子と大泥棒が恋すると、





帰り道、パトカーの音が遠くから聞こえるのを気づかないふりをした。




「おかぁさーん!帰ったよ、開けて!」


お母さんは静かにドアを開けた。




「お帰りなさい……。」



「お母さん!これ、見てよ!!」



家の中に入り、お金の入った袋の口を開ける。



「……何……これ……?」



「お金だよ!1000万円!

銀行からもらってきたんだ!!」



お母さんは大きな目をして僕を見た。



「……まさか……あなた、誰かを傷つけたんじゃないでしょうね……?」



「……え……。一緒に盗んでくれた人が3人殺して……。」



お母さんは大きい目をさらに見開いた。







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