クール女子と大泥棒が恋すると、




*****





「ハァハァ……」



ーーガチャリ




なんとか……帰ってこれた……。




家の玄関に倒れこむ。




「っち、千歳!」


「伊緒……」



ハハ……かっこわり……



「大丈夫!?血が……!」



伊緒が俺の頬に優しく触れた。




「組織から…抜けてきた……」



「えっ……」



時計を横目で見ると、23:00を回っていた。



ハー…疲れた……



俺はゆっくりと目をつむった。





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