クール女子と大泥棒が恋すると、
「おはよぉ、伊緒!」
朝からこのハイテンションは間違いなく、
「おはよう、美月。」
私たちは自分の席についた。
「土曜日楽しかったね~」
「うん……」
美月に言う!
『千歳と付き合うことになりました』って。
「み、美月……私……「伊緒」
話を遮った声の主を探して振り返った。
「千歳……」
私より遅く出たから今学校についたようだ。
「何……?」
「放課後。映画観に行くぞ。」
「え……あ、分かった……」
千歳はすぐに私のところを離れていった。
「い、伊緒……まさか……」
「そう。付き合ってます。」
その時の美月の叫び声は学校中に響いたことだろう。