クール女子と大泥棒が恋すると、
「……なんてことしてくれたの…………。」
「……え…………」
「……どうして…………こんな……」
お母さんはボロボロと涙を流した。
なんで……?
僕はただ、借金取りが来る前のように
心から笑ってほしかっただけなのに……。
あんな作り笑いじゃない、心からの。
それなのに………………。
「……いや、いやぁ…………」
「……お母さん、ご飯、つくるね……。」
「……うぅ…………っ……」
お母さんはご飯を食べなかった。