クール女子と大泥棒が恋すると、




「……お母さん、もう寝よう……?」


「………………。」


「……おやすみ……。」




一人で寝室に入る。



僕はやっちゃいけないことをやったんだ……。

じゃあ、どうすれば良かったの?

僕が盗みをやらなくても、

いつかお母さんは今みたいに泣き崩れていた気がする……。




枕に涙が染み込んだ。


僕は泣きながら眠った。







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