クール女子と大泥棒が恋すると、




「つまりは寂しかったんだろ?」



「千歳がウザい。」



「ハイ。ハイ。」



千歳は私をギュッと抱きしめた。



「心配させて悪かった。」



千歳は上から私にキスを落とした。



何度かキスをしたあと、

千歳は一旦離れた。



「そういやさ。残ってる?キスマーク。」


「えっ……」



なんでそんなこと聞いてくんだ、変態!



「ちょい見せてー」



「おい!触んなっ!」



私は千歳を突き返そうと、胸を押すが、

もちろん微動だにしない。



千歳はブラウスのボタンを3個目まで外した。



うぅ~……

ブレザー着てくればよかった!!



千歳は私の右肩までブラウスをずらした。




「ちゃんと残ってんじゃん。」


「左様ですか。」


「俺の、って印だから。大事にしろよ?」



そう言って、千歳はケラケラと笑った。




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