クール女子と大泥棒が恋すると、
「……あの…………私、これからもここでお世話になります。
その……いいですか……?」
紗夜がケーキを頬張る俺に尋ねた。
「え……ああ、もちろん……。」
「ありがとうございます!!」
あの日、紗夜に出会って本当によかったな、千歳。
「新見さん、さっきからニヤニヤ気持ち悪いです。」
「なっ!俺はお前のことを思ってだな!!」
「俺に片思いされても困ります。ごめんなさい。」
「俺は告白してるんじゃねぇ!!」
すかさず紗夜がクスクス笑った。