クール女子と大泥棒が恋すると、





「今日も紗夜は外で遊んでいるのか?」


「そうですよ。」


「……本当に良かったな。

お前も。紗夜も。俺も……。」



「ただいま!」



その時、玄関から紗夜の声が聞こえた。



「おっ、帰ってきた!」



新見さんは椅子の上で姿勢を正す。


娘の帰りを待つ本当の父親みたいだ。




ガシャンッ!!



「な!なんだ、今の音!」


「行きましょう。」



俺と新見さんは玄関に走った。







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