クール女子と大泥棒が恋すると、




「きゃっっ」


千歳の背中に跳ね返され、思わずよろける美月。


「っと…」


すかさず美月の細い手首を千歳はとらえた。


「だいじょぶ?」


「あ……えっと…」


美月は赤面している。



「……うん。ありがとう……。」



その時、千歳は一瞬私を見て、すぐに目を逸らした。




千歳の美月に向けた優しい笑顔がすごく



ウザい。





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