クール女子と大泥棒が恋すると、




昼休み



美月は購買で戦っている。


私は朝に作ったお弁当を広げる。



「伊緒」


少し小声で名前を呼んだのは千歳。


「なんか用?」


なんかウザい。



私のしかめっ面を見て、千歳はニヤッと笑った。


千歳は顔を私の耳元に近づけ、ささやくようにいった。



「嫉妬しちゃった?」



「ハ、ハァッッ!!?」



「妬かなくても家でお前とは遊んでやるよ。」


こいつ何言ってんの!?


妬くわけない!



「じゃ」



千歳は颯爽と去っていった。





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