君恋日記



「ってことで、ハイッ!!」


俺が、手を差し伸べると浅井美菜は俺の顔と手を何度も交互に見て顔を赤く染めながらぎこちない手を俺に預けた。



「俺、大切にするから。」

そう言ったら浅井美菜は泣きながら

「はいっ!!」


って喜んだ。


ずっと好きだった人は暮橋美咲さん。


なのに、さっき出会ったばかりの彼女に思わず惹かれたのは言うまでもない。

少しキュンッとしたのはまだまだ彼女には秘密にしておこう。



「あっ!じゃあ美奈ちゃん!
とりあえず連絡手段欲しいからケー番とLINE教えて?」


「うん!」


自然と無くなったお互いの堅い敬語。


俺らの青春はまだまだ終わらない。



    【special 山中 竜喜side END】






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