星の彼方へ
「水島くん、ありがとう。もう、大丈夫だから。」


「海音には、あたしが付いてるから、安心して。」


ふたりにそう言われ、仕方なく保健室を出た。


本当は、俺がずっとそばにいたいのに。


せめて、國原が落ち付くまでだけでも。


じゃないと、俺心配で、心配で、しょうがないんだよ。


でも、ふたりにはかなわなかった。


保健室を出ると、そこには大が待っていた。


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