星の彼方へ

新しい風 ~将~

「カキ―ン」


ボールが大きく空を飛ぶ。


「なんだよ、そのへぼい球は...」


俺はコッソリ呟く。


野球が好きで、もっと上手になりたくて、野球部に入ったのに...


こんなチームじゃあ、上手になるより、下手になっちまうよ。



俺は、こんなことを毎日思っていた。


このチームにいても、全然野球の面白さを感じない。


これじゃあ、草野球やってるのと同じだ。


ここ最近、なんとかしなきゃと、思っていた。


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