星の彼方へ
「もしもし、海音です...。」


えッ、この声、自分の声じゃない。


海音、メッチャ緊張してるよ。


「あっ、俺だけど、分かる?」


分かるよ。


メールばかりで、クラスが違うということもあって、あんまりしゃべったことはないけど、すぐ分かるよ。


この、海音が大好きな声は、将クンだけだ。


聞くだけで、キュンとする。


「うん。将クンだよね?」


< 53 / 134 >

この作品をシェア

pagetop