-RAINY BOY1-
俺のところに絢芽が来た。
-- 1ヶ月前。-----
『話があるから、お邪魔していい?』
学校でそう言ってきた絢芽は、その日俺ん家に来た。
『あたし修学旅行、行けるかわからない…。』
絢芽は部屋に入るなり、俺に言った。
『また親と、もめたのか?』
そう俺が聞くと、
『お父さんとねぇ…うちは、もともとお金がないしさぁ(汗)』
絢芽が下を向く。
『絢芽は修学旅行、行きたいんだろ?』