-RAINY BOY1-
そう聞くと、
『うん。まだ帰ってきてないと思う。』
絢芽が言った。
『着替えとかは、学校に持ってきた?』
『うん。』
絢芽が言ったので、
『じゃあ、帰ろう…。』
俺は言い、一緒に歩きだした。
『…いいの?』
絢芽が聞く。
『だって、帰りたくないんだろ?俺ん家は、親父しかいないから大丈夫だよ。』
俺が言うと、絢芽は、
『ありがとぉ。』
一言だけ言って、黙って歩いていた。
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