シュシュ~番外編①~
…それから何日が過ぎたのか。

気が付けば、仕事もろくに出来なくなるほど、

龍之介に会いたくなっていた。

…こんなになるなら、最初から、こんな事しなければよかった。

なんて、そんなこと思ってもう遅い。


…龍之介からの連絡も一切取らなくなってしまい、

もう、私たちの関係も、終わるかもしれない。


そんなある日の事。


今日は、大泉の会社の創立記念パーテイー。

私は秘書として、大泉社長の隣に立っていた。


「今夜はわが社の創立記念パーテイーにお越し下さり、

誠にありがとうございます・・・

祖父の代から、ここまでやってこれたのも、皆様のおかげです。

まだどうしようもないこんな若造の社長ですが、

皆様の支えがあり、ここまでやってこられました。これからも、

より一層の発展の為、ご理解、ご協力、お願いしたいと思います」


大泉社長の言葉に、会場中が、歓声に包まれた。


「今夜は細やかではありますが、皆様の為に、色々な物を用意させていただきました。

存分に楽しんでいってください」

大泉社長の話が終わった途端、突然、壇上に誰かが上ってきた。
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