シュシュ~番外編①~
そう言い終わる頃には、私は泣き出していた。
・・・ちゃんとわかってくれてた。
私の複雑な気持ちも・・・どう思っているのかも・・・
毎日が不安だった。
一度だって抱いてくれなかった龍之介。
私の事なんて、どうでもいいんだと思ってた。
…いつか、私の事捨てて、他の女性の所に行くんだと思ってた。
…でも、龍之介の気持ちは全然違うものだった。
私の為を想って、私が抱いてほしいと言えば、いつでも抱いてくれた。
私の気持ちを一番に考えて抱かなかっただけ。
それなのに、私一人だけ一人で勘違いして落ち込んで、
帰って龍之介を苦しめてるだけだった。
「・・・ごめんなさ、い」
「美織が謝る必要なんてない、悪いのは全部おれなんだから」
「違うんです」
「・・・何が?」
私を優しく抱きしめたまま、龍之介が問いかける。
「私ずっと勘違いしてたんです・・・
龍之介さんは、私の事なんて好きじゃないんだって・・・
お兄ちゃんが、貴方に冷たかったのは、私の想いを知っての事で。
お互いの気持ちを確かめさせる為に、今までのことすべて、
『演技』だったんです」
・・・ちゃんとわかってくれてた。
私の複雑な気持ちも・・・どう思っているのかも・・・
毎日が不安だった。
一度だって抱いてくれなかった龍之介。
私の事なんて、どうでもいいんだと思ってた。
…いつか、私の事捨てて、他の女性の所に行くんだと思ってた。
…でも、龍之介の気持ちは全然違うものだった。
私の為を想って、私が抱いてほしいと言えば、いつでも抱いてくれた。
私の気持ちを一番に考えて抱かなかっただけ。
それなのに、私一人だけ一人で勘違いして落ち込んで、
帰って龍之介を苦しめてるだけだった。
「・・・ごめんなさ、い」
「美織が謝る必要なんてない、悪いのは全部おれなんだから」
「違うんです」
「・・・何が?」
私を優しく抱きしめたまま、龍之介が問いかける。
「私ずっと勘違いしてたんです・・・
龍之介さんは、私の事なんて好きじゃないんだって・・・
お兄ちゃんが、貴方に冷たかったのは、私の想いを知っての事で。
お互いの気持ちを確かめさせる為に、今までのことすべて、
『演技』だったんです」