ずっと・・・
瞬君ごめんね。
こんな私でごめんね。
弱くてごめんね。

「な...に..言ってんだ...よ..。」
明らかにショックを受けている瞬君。
私にはもったいないくらいいい人だった瞬君。
だから私といてはいけないの。
「だから、別れてほしいの。遊びだったのよ。瞬君とは。イケメンだったし、付き合って損は無いと思ったの。」

ごめんなさい....瞬君....。

「は....?嘘..だろ...?」
「本気よ。病気のことだって全部嘘。そういう噂を作られたから利用しただけ。」
私は淡々と次から次と言葉を吐き出していった。
「そっか...結局女ってもんは誰でも一緒なんだな...。」
そう言って瞬君は帰ってしまった。

「ごめんね...瞬君....。こうするしかできなかったの...。」

そう呟いた途端にこらえていた涙が溢れ出してきた。

「好きだよ...瞬君...。」

そして、私たちの関係は終わった。

夏休み1週間前の話だった。
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