Bussiness Trip

「おい、そろそろホームに上がるか?」

戸上に自分の鞄を持たれて、雪乃は慌てて、取り戻そうとする。

「いいよ、自分で持つから」

「おまえ、構えすぎ。これくらい、男に平気で持たせるくらいになれよ。ほら、行くぞ」

元柔道部で上背のある戸上は鞄を二つ軽々と持って、歩き出す。
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