Bussiness Trip

「ねえ、スーツのポケット、見るよ。部屋の鍵、探さないと」

「う……んん……」

返事にならない俺に、雪乃はスーツを手に取って、ポケットに手を入れた。

「ないか……」

「ねえ、鍵どこやったの?」

雪乃が振り向いて、そう聞いた時、すでに俺は意識を手放していた。

 * * *
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