Bussiness Trip

「それで、私達、その……」

はっきり口にするのがはずかしくて、雪乃が言い淀む。
耳が熱を持っていることが自分でもわかる。

「なんだよ?」

「だから、ゆうべ、何か……」

やっぱりその先が言えなくて、下を向いて言葉を探していると、戸上が笑った。

「心配なのはそれかよ?」

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