Bussiness Trip

「か、鍵、鍵……早く、貸してよ!」

恥ずかしくて、雪乃はついきつい口調になる。

「なんだよ、何、怒ってんだよ?」

「鍵、見つからないから、仕方なくこの部屋で寝るしかなかったんだから……」


言い訳みたいに言うと、戸上が鞄を手に取って、探し始める。

「わりぃ、確か鞄のポケットの……」

「あったあった、ここだ。ほい」

戸上がルームキーをぽんと雪乃に投げた。

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