Bussiness Trip

「雪乃……俺を初めてで、最後の男にしてくれないか?」


まだ整わない息をはずませながらそう告げると、腕の中の雪乃が目をパチパチとしばたたかせた。

「なあ、返事は?」


「あの、それって、プロポーズなの?」


そう言われて、俺の方が驚く。


「いや、それはまた、改めて、きちんとな」

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