君がくれた笑顔
ミーンミンミンミン



うるさいセミの音で目が覚める


「朝か…」


眠たい目をこすり、ボサボサの頭をぽりぽりかきながら階段を降りる


「お母さんいないし。」


ペラっ


テーブルに放置されてるチャーハンと、その横にあるメモ用紙に目が行く


【あいかへ
お母さん仕事行ってきます
帰るとき電話するね!午前中で終わるから!】

「よっしゃ!引きこもり日和だ!」

だらだらとチャーハンを頬張り
テキトーにジュースを飲む


「たぁまぁりませぇんなぁーあ♡」



こんな馬鹿らしいことをしてるわたし。



小学校の頃のままだったら、こんなこと、なかったんだろーな、



過去のことを考え、自然に手が止まる



「だめだめ!過去は過去!今は今!わすれなくちゃ…!」


そう、無理やり思い込ませ、再びガリガリ君にくらいつく。



そんな同じ毎日が過ぎていき、


ついに夏休みも終わった
< 14 / 41 >

この作品をシェア

pagetop