不良集団に愛されて


『....誰に手振ってるのかな?』


「はあ、ほんとばかなんだから。あんたしかいないでしょ」


え、あたし?


そんなわけない。ない。


だって、あの集団は女の子からすごい人気があるけど誰一人話しかけないし


彼等からも話しかけたりしないし


「ヒナタちゃーん!」

大きい声が廊下に響いた。


「ほらぁ、あんたじゃん」


ルナは、バーカと言って座ってるあたしを立たせて背中を優しく押した。


「アキトくんにアタックしてこいっ!今がチャンスだと思うし」


ね?とルナは言った


口は悪いけど、ほんと優しいんだよなぁ


『....うん!ありがとう』


そう言ってあたしは教室を出て
廊下にいる彼等のところへ向かった



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