砂漠の夜の幻想奇談


「野に咲く赤い薔薇

芳しい君

近寄ることさえも

叶わぬ我が身よ

もし君を手折り、この手の中

愛でることできるなら

君を護る一つの

棘(イバラ)に身を変えることも厭わん


ああ、我が心に咲く君

愛しい薔薇よ

君の頬に口づけて

愛を誓う」




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