砂漠の夜の幻想奇談

月が綺麗な夜、窓辺にて歌い続ける恋心。

出会わなければ知らなかった。

たった一人を愛する喜び。


出会わなければ知らずにすんだ。

たった一人を焦がれる苦しみ。


「サフィーア…」


そっと呼び掛けるも、答える声は未だない。








< 963 / 979 >

この作品をシェア

pagetop