君と私の愛々傘。【短】
「杏っ!おはよー!」


「おはようっ」


教室に入ると、いつも親友の純ちゃんが声をかけに来てくれる。


「はぁー。今日雨降るから、湿気で髪がぱっさぱさだよ」


なんて。


純ちゃんが頬を膨らませて言う。


「そうだね」


「…それにしては杏、楽しそうだね?」


純ちゃんが不思議そうな顔で私を見つめる。


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