君と私の愛々傘。【短】
「じゃぁ、もう行くね。学校だし。…どうせあの子と約束してるんでしょ?」


「あっ…うん」


創ちゃんの頬が赤く染まる。


分かりやすいなぁ。


私はくるりと向きを変え、学校への道を歩いていく。

「あっ、のさっ!…杏奈は何があっても俺の大事な幼なじみには代わりないからっ」


創ちゃんが私の背中に叫ぶ。


だけど私はこの言葉には答えなかった。


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