俺の言うことには?
「学校、離れたくねぇよ…!
でも、ここで行かなきゃ…」
「コウの信用、将来がなくなる…ってことだよね」
言葉に詰まったコウのあとにレイが続ける。
コクン、と力なく頷く。
「…こー君」
レイはあえて、昔の呼び方でコウを呼ぶ。
「…ん?」
レイはコウの目をしっかり見ていう。
「私はさ、こー君がどっちを選ぼうと、ずっとついていく。
こー君が私を捨てないかぎり。
私はそれが、一番後悔しない生き方だと思ってるから。
一回、よく考えてみて?」
ゆっくりとコウに抱きつく。
そして、耳元でささやく。