青春謳歌
「はぁ~、何でお前達はこうなんだろうなぁ・・・。」
「どういう意味だ?」
「傍から見ればラブラブカップルなのに、中身は後一歩でその先が中々進まねぇ。
これって、俺からしたらありえねぇことだ。」
「お前の恋愛感はどうでもいい。」
「いや、どうでも良くねぇし。
俺が友華に告白したときはもっと潔かったぜ?」
いきなり話し出した架李に今度は俺が呆れた顔をする。
「正直言って友華には一目ぼれってやつでさ。
出会ったその日に告白したんだよ。」
「・・・・・・そうか。」
「でも、すぐに振られてさぁ・・・。ま、予想内だったんだけどな!
そこから、俺は頑張ったよ。毎日、友華に話しかけてメールとかも交換して・・・。
あの時こそ青春していたと今の俺は思う!!」
「・・・・・・。」
「そんな感じで、OKの返事を貰ったときは感動もんだった。
何回もアタックして良かったなぁ、諦めずに良かったなぁって思ってる。」
「・・・・・・終わったか?」
すごい勢いで喋る架李。
いつにも増して馬鹿に見えるな・・・。
そんなことを思いながら俺は架李としばらくそこで話をしていた。