青春謳歌
「それって、春原の為だよね?」
「な、何を言ってるんですか!?」
「またまた~、陽菜は嘘が下手だなぁ~。」
部長に指摘されて元々赤い顔が更に赤くなる。
今日の部長は意地悪だ・・・。
そんなことを思いながら部長を見ていると部長は私に用があったのか私の手を取った。
そして、ニコッと笑った。
この笑顔は嫌な予感がする。
「ねぇ、陽菜・・・。」
「な、何でしょうか?」
部長が甘い声で話しかけてくる。
我がバレー部には暗黙の掟がある。
それは、笑顔で甘い声を出して近づいて来た部長には絶対服従という・・・掟が存在する。
そして、今まさにその状態・・・。
これは、嫌な予感が止まらない・・・!