青春謳歌
確かに目の前の陽菜は可愛い。
だが、そんな格好でいられると目のやり場にも困るし・・・。
何より、陽菜の姿を見て鼻の下を伸ばしている輩がたくさんいる。
俺はそれがすごく気に食わない。
「悪いが、笹田・・・。
陽菜をこれ以上ここにいさせるわけにはいかない。」
俺はそう言って陽菜の手を取って教室を出た。
「か、和輝先輩!?」
引っ張られた陽菜は驚いているが、今の俺は陽菜を誰の目にもつかない所に避難させる方が最優先だった。
「ちょっと、私の陽菜をどこにやるつもりよ~~~~~~!!」
後ろで笹田が叫んでいるがそれも無視して、俺は陽菜を連れ出した。