青春謳歌

絡まる糸





和輝Side


架李と平井がキスをする現場に偶然居合わせてしまった。


そんな二人の会話を聞いて思わず陽菜に自分の欲望全開な発言をしてしまった。



はぁ・・・これは確実に陽菜に嫌われた気がする。



俺は自己嫌悪にかられていた。


そんな様子を見ていた架李はニヤニヤと笑いながら俺に耳打ちをした。




「なぁ、さっき陽菜ちゃんにキスしようとしただろ?」

「っ!?」




架李の顔を見て俺は柄にも無く顔を赤くした。


分かっているなら聞かないでくれ・・・。


そう思いながら俺は話をはぐらかした。




「何のことだ?」

「またまた~、とぼけんなって!
そりゃ、可愛い彼女が目の前にいたら誰でもしたくなるよなぁ~。」

「まだ、彼女じゃない。」



そう言った俺に架李はビックリしたように目を見開いた。


何か変なことを言ったか?





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