青春謳歌
「おい、和輝。いいのかよ・・・?」
架李の言葉に俺は何も言えなかった。
陽菜が自分のことを好きだったらいい・・・。
それは、何度も心の中で思ったことだ。
でも、いざこうやって分かるとどうしたらいいのか分からない。
それに、陽菜も俺から逃げて行った・・・。
「・・・・・・あぁ、今はまだ追いかけれない。」
俺が静かに言うと架李は何も言わずに俺を見ていた。
縮まった関係は静かな所でもつれて絡まった。
近づきすぎると、こういうことになる。
身を持って知った秋だった。
これを元に戻すことは可能なんだろうか・・・?